サンプル採取方法
採取器具
- チャック付きポリ袋
- 飛散防止用固化材
- 手袋
- マスク
- アタッカー(のみ)
- ハンマー
- 簡易補修用スプレー
- ウエットティッシュ(器具拭き取り用)
- ビニール袋及び養生テープ(又は、使い捨て弁当箱)
- 霧吹き(中身は水)
採取方法
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1. 粉じんが飛散しないように採取面に無じん水を散布(噴霧)
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2. アタッカーを仕上塗材表面部分から仕上塗材内部に刃先を入れ少しずつ剥離、採取する。
ハンマーでアタッカーの後ろを叩き、下地調整材も採取する。
(下地調整材は通常グレー色のモルタルが多いです。)
下地調整材にアスベストが入っていることが多いので、下地コンクリートが露出するまでしっかり叩いて下さい。 -
層別の検査を行う場合は、左(上)の写真のように層がわかるように、かたまりで採取して下さい。
中、右(下)の写真のように塗材表層だけのサンプルや、粉状になっているものは層別の検査が行えません。(下地調整材にアスベストが入っているかどうかの判別が出来ません。) -
3. 同一施工部位より、1検体で30㎤程度を目安に試料を採取し、チャック付きポリ袋に入れる。
(同じ種類の仕上げ材でまとめて下さい。異なる種類の仕上げ材の場合、それぞれで分析料金が必要になります。) -
4. サンプルをひとまとめにして試料番号、試料採取年月日、対象建築物の名称、施工年、採取場所(部位)、採取試料の形状(断面の層状構造)、試料採取者の氏名等、必要事項を記録・添付し試料とする。
※サンプルは層別で検査を行うため、できるだけ粉状にならないように塊(かたまり)で採取して下さい。
下地調整材も検査対象ですので、下地のコンクリートが見えるまでノミとハンマーで叩いて下さい。
日本建築仕上材工業会会員会社が過去に販売したアスベスト含有仕上塗材の概要
途装の種類 | 販売期間 | 石綿含有量(%) | |
---|---|---|---|
建築用仕上塗材 | 薄塗材C (セメントリシン) | 1981~1988 | 0.4 | 薄塗材E(樹脂リシン) | 1979~1987 | 0.1~0.9 | 外装薄塗材S(溶剤リシン) | 1976~1988 | 0.9 | 可とう形外装薄塗材E(弾性リシン) | 1973~1993 | 1.5 | 防水形外装薄塗材E(単層弾性) | 1979~1988 | 0.1~0.2 | 内装薄塗材Si(シリカリシン) | 1979~1987 | 0.1 | 内装薄塗材E(じゅらく) | 1972~1988 | 0.2~0.9 | 内装薄塗材W(京壁・じゅらく) | 1970~1987 | 0.4~0.9 | 複層塗材C(セメント系吹付けタイル) | 1970~1985 | 0.2 | 複層塗材CE(セメント系吹付けタイル) | 1973~1999 | 0.1~0.5 | 複層塗材E(アクリル系吹付けタイル) | 1970~1999 | 0.1~5.0 | 複層塗材Si(シリカ系吹付けタイル) | 1975~1999 | 0.3~1.0 | 複層塗材RE(水系エポキシタイル) | 1970~1999 | 0.1~3.0 | 複層塗材RS(溶剤系吹付タイル) | 1976~1988 | 0.1~3.2 | 防水形外装薄塗材E(複層弾性) | 1974~1996 | 0.1~4.6 | 厚塗材C(セメントスタッコ) | 1975~1999 | 0.1~3.2 | 厚塗材E(樹脂スタッコ) | 1975~1988 | 0.4 | 軽量塗材(吹付けパーライト) | 1975~1992 | 0.4~2.4 |
建築用下地調整塗材 | 下地調整塗材C(セメント系フィラー) | 1970~2005 | 0.1~6.2 | 下地調整塗材E(樹脂系フィラー) | 1982~1987 | 0.5 |
出典:日本建築仕上材工業会
サンプル分析
仕上塗材の層別分析(アスベスト含有部位が塗料部分か下地調整材部分かを調べる)も実施できます。
ご依頼方法
分析依頼書に必要情報をご記入の上、採取したアスベスト検査サンプルと一緒に弊社へ送付してください。
サンプルが到着しましたらご連絡いたします。
サンプルが到着しましたらご連絡いたします。
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