選び方
アスベスト検査会社は日本に100社以上あると言われています。
当然ながら、検査会社によって、検査精度や体制の水準にバラつきがあります。
アスベスト検査の方法は複雑で業界も閉鎖的なので、専門の人間でなければ検査会社の善し悪しは判断がつけにくいと思います。
そこで、弊社が考える良い検査会社の選び方を、ここに書かせていただきます。
特に参考にしていただきたいのは、下記の3項目です。
1.料金が事前に分かり、明示なき追加料金が請求されない
2.公的機関に受理された報告書の作成実績
3.適切な資格を保有した人間が検査している
1.料金が事前に分かり、明示なき追加料金が請求されない
インターネットでほんの少し調べて頂けると分かると思いますが、事前に料金を明示している会社は、あまりありません。事前に料金の記載がある場合でも、報告書を作成する段階になって別途、高額な『報告書作成費』を請求されることがあります。
弊社では、ホームページに料金を明示しております。また、検査料金に『報告書作成費』も含んでおりますので、説明のない追加料金が発生することはありません。
2.公的機関に受理された報告書の作成実績
建築物を解体する場合には、アスベストの調査報告書を公的機関に提出する必要があります。そのため検査結果が正確で、不備のない報告書を作成できる検査会社を選ぶことが重要になります。
ただし、頻繁に改正される関連法や検査基準の変更など、最前線の情報を常に収集・反映することは容易ではありません。
弊社は石川県立大学との共同研究を行ったり、経済産業省からの支援もを受けたりと、常に検査業界の最前線に身を置いております。 そのため弊社がこれまで作成した報告書は、全て受理されております。
3.適切な資格を保有した人間が検査している
アスベスト含有量分析・粉じん濃度測定を実施する上で、下記3つの資格は必須と言えます。
1.社団法人日本作業環境測定協会Aランク又はBランク認定分析技術者
2.作業環境測定機関(都道府県労働局長又は厚生労働大臣による登録)
3.建築物石綿含有建材調査者
「1. 社団法人日本作業環境測定協会Aランク又はBランク認定分析技術者」
厚生労働省の通達、基発0423第7号で、石綿則第3条第2項に規定する分析による事前調査は、公益社団法人日本作業環境測定協会が実施する「石綿分析技術の評価事業(石綿分析に係るクロスチェック事業)」により認定されるAランク又はBランクの認定分析技術者などが行う事となっています。
石綿分析に係るクロスチェック事業は、濃度が分からないサンプルの分析値が正確かテストする事業です。
「2. 作業環境測定機関(都道府県労働局長又は厚生労働大臣による登録)」
公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)9章1節 アスベスト含有建材の除去工事で、『アスベスト粉じん濃度測定機関は、都道府県労働局に登録されている作業環境測定機関とする。』となっております。
当社は、都道府県労働局に登録されている作業環境測定機関です。
「3. 建築物石綿含有建材調査者」
国土交通省の建築物石綿調査補助事業では「建築物石綿含有建材調査者」による調査が義務付けられ、また、除去の補助事業では工事計画に石綿調査者が関与することが義務付けられました。「建築物石綿含有建材調査者」による調査でなければ、補助金が出ないことがあります。
もしアスベストを不適切に廃棄した場合、アスベスト工事を依頼したお客様までが罪に問われることがあります。